日本一小さい!パノラマビューが魅力のお城「杵築城」

2020/10/04

# 杵築市

■杵築のランドマーク杵築城

 

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日出町から杵築市へ向かう海沿いの道を通っていると、左手、小高い山の上に見えてくる天守閣。杵築市のランドマークとして建つ杵築城です。

 

杵築城は1394年、室町時代の初期に豊後の国を治めた大友氏の家臣である木付頼直氏によって八坂川の河口にある台山の上に築かれました。北は高山川、東は守江湾という天然の要塞に囲まれた城。

築城当時は城主である木付氏の名からと木付城と命名されていましたが、1712年、幕府朱印状に誤って「杵築」と記されたことがきっかけとなり、杵築城になったのだそう。
また戦国時代には大友氏と島津氏の戦いの場にもなった杵築城。大群で攻めてきた島津氏の猛攻撃になんと2ヶ月もの期間耐えたことから別名「勝山城」とも呼ばれているほか、地形が牛が臥した形に似ていることから、「臥牛城(がぎゅう)」とも呼ばれています。

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築城されて以降、震災や天災などで天守が崩壊。1608年の落雷により消失するも、その後再建されました。また城主は前田氏、杉原氏、細川氏、小笠原氏とコロコロ変わりながら、江戸時代、松平氏を最後に「一国一城令」により破却。現在の天守は1970年に建築された模擬天守と言われるものですが、一部石垣のみが現存しています。

2020年の3月には、城の建物構成や構造がわかる重要な遺産であることから、城郭があった台山地区の城跡と藩主御殿跡が国の史跡に指定されました。

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風情ある三層の模擬天守閣は、全国各所にある名だたるお城と比べてもとってもコンパクト!

日本で一番小さなお城としても親しまれています。

 

■小さなお城から杵築を一望!

杵築城の中は歴史資料館となっています。入場料400円(小人200円)を支払い中に入ると、藩主が使用したという甲冑がずらり。実際に甲冑を着て写真を撮ることもできるフォトスポットもありました。

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奥へ進むと、1、2階は杵築城周辺の古地図や、兜、江戸時代に作られた駕籠(かご)、幕府に献上したという豊後梅の壺に刀剣など、様々な歴史的価値のある資料や遺品が展示されています。

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これらの展示を見るだけでも十分楽しいのですが、やはり杵築城一番の見どころは天守からの景色!

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3階まで階段を上ると、見えてくるのは杵築市街地や、守江湾、そして天気がよければ国東の山々まで。天守はぐるりと一周回ることができるので、東西南北のパノラマビューを楽しむことができるのです。

遠くには城下町にある歴史ある武家屋敷の姿や情緒ある雰囲気も見ることができます。

 

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日本で一番小さなお城と言われていますが、ここから見える絶景は他の天守にも負けず劣らず。爽やかな風に吹かれながら、大分の豊かな自然を見渡すことができます。

ぜひ一度登ってみてください。

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■桜の時期も人気の城山公園

杵築城へと向かう手前にあるのが、城山公園。お城へと通ずる道には約250本ものソメイヨシノが植えられており、春になると桜のアーチが生まれます。

お城を眺めながらお花見を楽しむ人たちで賑わう城山公園には、市内のあちこちで発見された国東塔など貴重な石造物を野外展示している石造物公園もあり、約200基もの石造が展示されています。

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杵築市は全国初となる「きものが似合う歴史的町並み」にも認定されていますから、城下町で着物をレンタルして、桜や石造を見物しながら杵築城の天守へ登って写真撮影というコースも良いですね。

当時の風景に思いを馳せながら、城下町の町歩きも楽しんでみてくださいね。

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■杵築城
所:大分県杵築市大字杵築16-1

料:一般300円 小中学生150円
【共通券(他に大原邸、きつき城下町資料館、磯矢邸など)使えます】

 


 

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