伝統と革新が織りなす菓子に魅了される「中津菓子かねい」
古き良き歴史の情緒を感じさせる街並みが残る中津の住宅街の一角にひっそりと佇む小さなお菓子屋さんがあります。それが今回ご紹介する「中津菓子かねい」です。
職人の想いと1坪からのスタート
店内は和菓子店のイメージをくつがえす、モダンでオシャレな雰囲気。
2階はイートインできるカフェスペースとなっています。
店を切り盛りするのは、平川敬祐さんと愛悠さんご夫妻。夫の敬祐さんは老舗の魚屋の息子、奥様の愛悠さんは老舗和菓子店「桃屋甚平」の娘という、ともに職人のバックグラウンドを持つおふたりは、それぞれ「老舗店の跡取り」という逆境を乗り越えて結婚。敬祐さんは和菓子職人である義父の、職人としてのひたむきな心と技術に強い感銘を受け、魚屋の家業を継がずに和菓子職人を目指すことを決めたそうです。
そして厳しい修業を積み、平成16年に独立。同じ和菓子職人である愛悠さんとともに、わずか1坪の店をふたりで構え、職人としてさらに歩みを深めていきました。その後、小さな店はその味わいが口コミで評判を呼び、平成24年には「中津菓子かねい」と屋号も改めオープン。「自分たちが本当に作りたいものを届けたい」「和菓子の概念にとらわれないものを提供したい」という熱い想いで、伝統的な和菓子の技術をベースにしながら、洋菓子のエッセンスも大胆に取り入れた、斬新なスイーツを生み出し続けています。現在では市内のみならず、市外からも多くのファンが訪れる名店として知られています。
宝石のような透明感「レアチーズの水まんじゅう」
かねいの代名詞と呼べる菓子はいろいろありますが、女性を中心に人気を集めているのが、「レアチーズの水まんじゅう」です。
つるんとした喉越しの良い葛生地の中に、濃厚ながらも後味さっぱりとしたレアチーズが包み込まれています。和の「水まんじゅう」と洋の「レアチーズ」が見事に融合したこのお菓子は、食べるのがもったいないほどのみずみずしさと透明感。口の中でレアチーズが優しく溶け出す瞬間は、まさに至福のひとときです。見た目の美しさも相まって、お土産としても大変喜ばれる、かねいを代表する商品のひとつです。
心が弾む彩りと、驚きの食感で人気の「にじいろ琥珀」

もう1つ、多くの人々を魅了してやまないのが「にじいろ琥珀」です。
伝統的な和菓子である「琥珀糖」を、現代的な感性でアップデート。宝石のようにキラキラと輝く色とりどりの琥珀糖は、外は砂糖のカリッ&シャリッ、中はプルッとした独特の食感が楽しめます。その名のとおり、虹を切り取ったかのような鮮やかなグラデーションは、見ているだけで心が躍ります。
独創的な菓子を中津散策の手土産に
「中津菓子かねい」に並ぶお菓子には、平川ご夫妻の柔軟な発想力と、あくなき探求心がたっぷりと詰まっています。「見たこともない、味わったこともない」驚きがありながら、どこかホッとするような優しさを感じるのは、おふたりの菓子作りへの愛情が注がれているからでしょう。
中津の城下町を散策する際は、ぜひ少し足を延ばしてこの小さなお店を訪ねてみてください。
■中津菓子 かねい
中津市上宮永71-12
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