語り継がれる戦争の記憶②「宇佐空の郷」「城井1号掩体壕」
かつて「宇佐海軍航空隊」が存在した地域である宇佐市には、戦争の歴史を今に伝える資料や施設が数多く残されています。前回のコラムに引き続き、宇佐で目にすることのできる戦争について、学び知ることができるスポットをご紹介します。
宇佐の戦争の歴史を知る拠点「宇佐空の郷」
宇佐市内の戦争に関するスポットをめぐる拠点として約10年前に開館した「宇佐空の郷(うさくうのさと)」。こちらの資料館には、昭和14年10月から昭和20年までの宇佐海軍航空隊に関する資料や映像などが展示・紹介されています。
館内には、当時の宇佐海軍航空隊の施設にあった正門が展示されています。この門柱は、戦後に大きな穴が掘られ埋められていたものを、平成4年に発見したのだそうです。
他にも当時の海軍航空隊の様子などを知ることのできる展示品や書籍が多数並び、戦争の悲惨さを教えてくれます。
当時の宇佐海軍航空隊の施設内の模型図も。多くの戦闘機が並んでいる様子が、リアルに再現されています。
頑丈な造りで敵からの攻撃に備えた「耐弾式コンクリート造建物」
「宇佐空の郷」から徒歩約5分ほどいくと「耐弾式コンクリート造建物」と呼ばれる場所があります。ここは、宇佐海軍航空隊の関連施設のひとつ。
電信や通信を司る「受診所」と、水や燃料を保管する「配水所」があったであろうといわれる場所です。空襲を受けても壊れぬようにと、コンクリートの外壁の暑さは45㎝という頑丈な造りになっています。また建物の上部は現在は草に覆われていますが、当時は土が盛られ、敵の空からの攻撃から見えにくいように工夫したのではないかと言われています。
当時、宇佐には多くの掩体壕がありましたが、この「城井1号」は零戦のような小型機を1機格納できるサイズ(幅約22m、高さ約5.4m)で造られています。
零戦の格納庫であった「城井1号掩体壕」
次に向かったのは「城井1号掩体壕(じょういちごうえんたいごう)」と呼ばれる施設です。ここは、簡単に言うと「飛行機用の防空壕」で、軍用機を空襲から守るための施設として利用されていました。戦時中、宇佐には多くの掩体壕があったそうですが、この城井1号には、零戦のような小型機1機が格納できるサイズで作られています。
掩体壕の内部には、零戦のエンジンが展示されているほか、宇佐から出撃した154人の特攻隊員の名前が記された石碑や記念碑も設置されています。
現在は「城井1号掩体壕史跡公園」として整備され、宇佐市の戦争の歴史を語り継ぐうえでも重要なスポットとなっています。
隊員たちが出撃した場所「滑走路跡」

最後にご紹介するのは、「城井1号掩体壕」のすぐそばにある「滑走路跡」です。その名のとおり「宇佐海軍航空隊」の滑走路が場所で、現在は南北に長く伸びる県道となっています。特攻隊員たちはきっと苦しい思いを抱えながら、このまっすぐな道を突き進んでいったのかと思うと、胸が痛みます。
現在、この滑走路跡とされる道路脇には、出撃した隊員を見送った人々をイメージしたモニュメントや、アメリカから送られた友好の木「ハナミズキ」が植えられています。
宇佐にはこの他にも、宇佐海軍航空隊の歴史や戦争について知ることができるスポットが点在しています。観光地だけでなくこういった場所をめぐることで、平和の大切さや命の尊さを改めて実感できるのではないでしょうか。宇佐を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。
■宇佐空の郷(うさくうのさと)
宇佐市大字江須賀字正門4035-2
■耐弾式コンクリート造建物
宇佐市大字江須賀4018-2
■城井1号掩体壕
宇佐市城井159
■滑走路跡
宇佐市大字城井
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