語り継がれる戦争の記憶①「宇佐市平和資料館」を訪ねる
大分県北部に位置する宇佐市。広大な宇佐平野や、由緒ある神社・宇佐神宮など、恵まれた自然と豊かな歴史・文化が宿るこの町には、昭和の戦争の痕跡を今に伝える場所が点在しています 。今回ご紹介するのは「宇佐市平和資料館」です 。
地域の歴史に深く刻まれた「宇佐海軍航空隊」
宇佐市にはかつて、広大な敷地を持つ「宇佐海軍航空隊」が存在していました 。
「宇佐市平和資料館」では、その開隊から歩みについてや宇佐への空襲、さらに終戦間際に編成された特別攻撃隊(特攻隊)、宇佐市内の戦争の遺跡などに関する貴重な資料や遺品が展示されています 。
館内に一歩足を踏み入れると戦争当時の記録が静かに、しかし力強く語りかけてくるようです。特攻隊員たちの名前が記された資料や、アメリカ軍の「ガンカメラ」が捉えた宇佐空襲の映像も放映されており、教科書だけでは知りえない「この地で実際に起きたこと」を私たちに教えてくれます 。
圧倒的な存在感に言葉を失う、実物大の「零戦(ゼロセン)」

資料館の大きな見どころのひとつが、館内に展示されている「零式艦上戦闘機21型(零戦)」の実物大模型です 。
操縦席までリアルに再現されており、間近で見ることができます。操縦席はかなりの狭さです。
この模型は、俳優・岡田准一さん主演の映画『永遠の0』の撮影で実際に使用されたもの 。間近で見るとその精巧さと大きさに圧倒され、当時のパイロットたちがどのような視界で空を飛んでいたのか、そのスケール感を肌で感じることができます 。
また太平洋戦争末期である昭和20年につくられた、特攻兵器「桜花(おうか)」の実物模型も展示されています。「桜花」は、頭部の1.2トンの爆弾に木製の翼をつけた小さな機体。「神雷部隊」と呼ばれた特攻部隊が、搭乗員もろとも体当たりする特攻兵器としてつくられたもので、人間が爆弾の誘導装置となることから、「人間爆弾」とも呼ばれていました。厳しい戦争の爪痕を感じます。
また昭和20年3月に宇佐が米軍艦載機によって最初の空襲を受け、さらに4月には「B-29」による空襲の際には航空隊関係者だけでも300人以上、市民も含めると500人近くの命が犠牲になったといわれています。資料館にはその空襲に関する遺品や資料も展示されています。
戦争について知ることは、平和を守ること
「宇佐市平和資料館」は、単に悲しい過去を振り返るだけの場所ではありません。私たちが今、当たり前に暮らしているこの街の成り立ちを知り、平和の尊さを再確認するための大切な場所です。戦争を知らない私たちも、必ず知っておくべき学びのひとつではないでしょうか。
今の時代が平和であることに感謝しつつ、決して戦争を繰り返してはならないことを教えてくれる、そんな場所でした。
■宇佐市平和資料館
宇佐市大字閤440-5
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