歴史的街並みが残る戸次本町で酒造業を学ぶ「帆足本家酒造蔵」

2021/11/21

# 大分市

■江戸時代の趣が残る酒蔵
大分市の戸次地区は、古代より、豊後と日向とを結ぶ街道沿いにあり、交通の要所として発展しました。農村部などで、商品生産の発展に伴って発生した、在町と言われる地域として、多くの文化人が集い繁栄しました。

 

 

今でも戸次本町には江戸末期から戦前にかけて繁栄した当時の歴史的な街並みが残っています。通り沿いには昔の写真が飾られた看板もあるので、当時に想いを馳せながら歩いてみるのもおすすめです。


この歴史的な街並みが残る戸次本町の中心部にあるのが、「帆足本家酒造蔵」です。

江戸末期から明治にかけて建築されたと言われる木造2階建て、延べ面積は約1426平方メートルの建物で、安政7年(1775年)から昭和47年まで酒造りに使われていました。

 

 

平成7年には大分市に寄贈をされ、日本の近代産業の一つである酒造業の工程がわかる建築群として、

平成11年に大分市指定有形文化財に指定されている、歴史的価値のある建物です。

長い年月を経て老朽化した屋根や外壁など一部を解体し補修し復元しているため、今でも当時の姿を見ることができます。

 

 

酒造の中は無料で見学できるようになっており、貯酒蔵であった1階部分は、イベントなどでも活用できそうな大きな空間となっており、酒造蔵のある2階には酒造りでしようしていた大きな酒の樽や道具、酒の瓶などが展示されています。

 

 

酒造りの方法などを記したパネルも展示されているので、昔ながらの酒造りの歴史についてじっくり見てみるのも面白いですよ。

■酒造の観察後は隣のレストランへ♪
「帆足本家酒造蔵」の敷地内には、レストランや和スイーツを販売する菓子処があります。

「レストラン桃花流水」は、大正5年に蔵からクラシカルな雰囲気が漂う洋館へと変貌した館で、戸次の特産であるごぼうを使った料理や季節限定のスイーツなどが味わえる贅沢なスペース。

酒造りで使われた酒樽の蓋やせいろなど、帆足家に代々伝わる道具をしつらえた趣ある「カフェ桃花流水」は貸しスペースとして使用できます。

 

 

「菓子処 一楽庵」は、名物のもっちりとした食感とツルッとした喉越しが楽しい「れんこん餅」や

一口サイズでおもたせにもぴったりな「丸帆餅」など、身体に優しい食材を使った和菓子を販売しています。


「菓子処 一楽庵」の向かいにあるのが「L I F E&D E L I 富春館」。

戸次ごぼうを使った食品や、日本の発酵文化を継承した手作りの調味料とエコロジーな商品などが並びます。

お土産物にもぴったりな商品がありますので、立ち寄ってみてください。

 

 

■南画家の田野村竹田が愛した場所を堪能
さて、前述したレストランやカフェに「桃花流水」という名前が付けられていましたが、

この名前は、田野村竹田が描いた南画の「桃花流水」から取られました。

なぜ田野村竹田なぜかというと、帆足家は古代、文人画家との交流が盛んで、多くの文人墨客を迎え入れた場所でもありました。
1816年には田野村竹田が初めて帆足家を訪れ、その後何度も足を運んだと言われています。

 

 

また時には帆足家のために絵を描いたこともあったそうですよ。

そんな文人たちが愛した歴史情緒あふれるスポットで、酒蔵作りの歴史を学んだり、戸次の特産品を使った美味しいグルメを堪能あれ。


■帆足本家酒造蔵
住所:大分市中戸次4381-1
T E L:0987-597-4649(帆足本家)
公開時間:9:00〜16:30
定休日:月・火曜(祝日の場合は翌日)

 


 

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