城下町を彩る意匠を凝らした竹灯り「うすき竹宵」

2020/08/30

# 臼杵市

■毎年11月に開催! 竹ぼんぼり発祥の地の幻想的なイベント

毎年11月の第一土・日曜日に行われる「うすき竹宵」。臼杵市の二王座など中心市街地が柔らかな竹ぼんぼりの灯りに包まれる幻想的なお祭りです。

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竹宵が始まったのは1997年。今では全国で見られるようになった竹灯りイベントの先駆けと言われ、竹ぼんぼり発祥の地としても知られています。

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毎年デザイン性豊かな竹ぼんぼりが登場し、アーティスティックな灯りが訪れた人々を魅了する竹宵。市内中心部の広範囲で竹のオブジェを見ることができ、趣ある城下町をぐるりと散策しながら楽しめます。

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ちなみに大分県内では11月第1週の「うすき竹宵」に続き、2週目には「日田天領祭り」と同時に開催される「日田市千年あかり」、3週目にはシンプルで素朴な美しさが魅力の「竹田竹楽」と、3週続けて秋の夜長を竹灯篭で彩るイベントが開催されます。

これは大分県がマダケの生産日本一であること、また竹材の需要が減少し、放置竹林が増えていることなどから竹を使った地域おこしをしようと3市でスタートしました。今では「大分三大灯り」として、多くの観光客が訪れる秋の人気のイベントとなっています。

 

 

■古来から伝わる伝説を再現!「般若姫行列」

竹宵では西暦580年頃から臼杵市に伝わる「真名長者伝説」を基にした「般若姫行列」が行われており、こちらも祭りの見どころの一つ。

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「真名長者伝説」とは・・・

臼杵市のシンボルでもある「臼杵石仏」を造ったといわれる真名長者には、「般若姫」という娘がいました。般若姫の美貌と気品は世間でも評判になるほどで、その噂を聞きつけた時の朝廷は姫を妃として都へ差し出すように使者を遣わせます。

しかし一人娘であることから真名長者はこれを拒み、代わりに姫の姿を描いた「玉絵箱」を献上することに。すると、この玉絵箱をみて恋に落ちた後の用明天皇の皇子は、臼杵に下り、牛飼いに姿を変えて姫の元へやって来ました。やがて結ばれた2人でしたが、姫が子を身ごもった頃に皇子は朝廷に呼び戻され、都へ帰ることに。

その後姫は玉絵姫という女児を出産。姫を臼杵に残し、皇子が暮らす都へ向かおうと船を出しますが、途中の嵐で帰らぬ人になってしまいます。真名長者夫婦はこれを悲しみ、供養のために玉絵箱の里帰りを願い、玉絵箱は夫婦と遺された玉絵姫の元へと帰るのです。

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うすき竹宵の「般若姫行列」は大勢の里人たちが待ち受ける中、京都から玉絵箱とともに般若姫の御霊が里帰りしたという伝説を再現した儀式です。

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般若姫、玉絵姫、般若姫の母である玉津姫が行列をなして練り歩きます。

行列に参加する方は毎年臼杵市民の中から公募で選ばれているそうですよ。

 

■アーティスティックな見どころ満載!

竹宵では約2万本もの竹ぼんぼりが優しい光を放ちながら訪れた人々を迎えます。

日田市や竹田市でも竹灯りのイベントがありますが、うすき竹宵が他の地域と大きく異なるのは、デザイン性の高い竹ぼんぼりのオブジェです。

 

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大友宗麟が築城した「臼杵城」や、石畳の風景が魅力の二王座のほか、歴史的建造物のお寺など約30箇所でオブジェを見ることができます。また小さな路地などにも竹ぼんぼりが飾られ、街全体が柔らかな光に包まれます。
中でも行列ができるほど人気のスポットが、「旧真光寺」。屋内にまるでアートのような繊細で美しいオブジェが展示されており、その幻想的な光景に魅了されます。

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また「多福寺」も見逃せない人気スポット。城下町を一望できるスポットとしても知られるこちらのお寺では、毎年お寺に上がる階段に竹ぼんぼりが所狭しと並べられ、美しい光景を見せてくれます。

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その他、城下町のメインストリートである八丁大路には出店が並び、冷えた体を温めてくれるあったかグルメや、臼杵ならではのフグを使ったフードなど様々なグルメが楽しめます。

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さらに当日は竹ぼんぼりのオブジェに加え、コンサートや展示なども行われており、見どころ満載! 町全体が会場となっているので、会場で配られているマップを見て竹ぼんぼりを辿りながら、歴史が薫る臼杵の街並みを散策してみましょう。

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