中津の偉人・廣池千九郎の志に触れる「廣池千九郎記念館」

2026/05/24

# 中津市

城下町の風情が色濃く残る大分県中津市。中津といえば、慶應義塾の創始者・福澤諭吉をはじめ、数多くの偉人を輩出してきた地域でもあります。今回は、その1人であり「モラロジー(道徳科学)」を提唱した「廣池千九郎(ひろいけ ちくろう)」の軌跡をたどれる「廣池千九郎記念館」をご紹介します。

 

 

「廣池千九郎」とはどんな人物?

 

 

「廣池千九郎」は中津市出身の法学博士であり教育者、救済活動家です。幕末の慶応2年に中津市永添の農家に生まれ、信仰深く教育に理解のある父親の影響を受けて、少年時代は学校で勉学に励み、帰宅後は農業の手伝いをし家族を助けながら熱心に勉強をしたそうです。そのため成績も優秀で、14歳にして母校の永添小学校の助教(補助教員)となります。

 

さらに明治16年、17歳の頃には大分県師範学校を受験し正教員を目指します。しかし不合格となり、のちに恩師と呼ぶ漢学者「小川含章(おがわがんしょう)」のもとで、再び受検にむけ猛勉強をし翌年に、師範学校に合格。19歳で念願の正教員となり、耶馬渓方面にあった形田小学校へ赴任し、夜間学校の設立などにも尽力。明治21年には中津高等小学校に転任し、現在でいう家庭科や技術の授業を各学校で行うための活動や寄宿舎の設立など、教育に対する熱意で様々な取り組みを行いました。

 

さらに廣池千九郎は教員の仕事のかたわら、生まれ育った中津の郷土史の執筆にも取り組みました。そして明治24年に中津の郷土史「中津歴史」を発行。その翌年には京都へ移り住み、月刊の歴史雑誌「史学普及雑誌」も発行するなど、歴史家としての歩みをすすめていったようです。

また、明治政府が編纂した「古事類苑」の編纂を務めたことも大きな功績のひとつ。約13年にわたって編纂に携わったのだそうです。

 

 

廣池千九郎の功績を知ることができる記念館

 

 

「廣池千九郎中津記念館」は、廣池氏の生い立ちをはじめ彼が実際に使用した愛用品や、直筆の書物、研究資料などが展示されています。資料の中には彼自身がたくさん書き込みをしたものもあり、学問への熱量が伝わってきます。

 

 

彼は「人間はいかに生きるべきか」を説く人間教育である「モラロジー」も提唱。記念館にはモラロジーに関する資料も展示されています。単なる歴史の学習だけでなく、忙しい現代人が忘れがちな「思いやり」や「道徳心」について、ふと立ち止まって考えるきっかけをくれます。

 

 

中津で過ごした生家も

 

 

記念館のある敷地内の一角には、廣池千九郎の生家があります。

 

 

江戸後期頃に建てられ、戦後以降、幾度かの改修を経て現在は誰もが観ることができる施設となっています。静かなこの場所で、自らの志に向かって学び続けたのでしょう。

 

敷地内は美しい庭園のようになっていて、ゆったりと散策するのもオススメ。明治から昭和の激動の時代に、教育や学問への想いを胸に生き抜いた廣池氏の軌跡をたどりながら、静かに自分と向き合う時間を過ごしてみては。

 

 

■廣池千九郎中津記念館

中津市大字永添2423

 

 


 

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