「別府竹細工」の世界を堪能。「別府市竹細工伝統産業会館」
日本屈指の温泉地として大分が誇る別府市ですが、自慢すべきものは温泉やグルメだけではありません!別府の人々の暮らしに古くから根付いてきた「別府竹細工」は県内で唯一、経済産業大臣より指定された伝統工芸品。
大分県が全国1位の生産量を誇る良質なマダケを主に、ゴマダケやメダケなどの竹を使い、竹細工職人がすべて手作業で作り上げています。
今回は、そんな「別府竹細工」の作品展示をはじめ、竹そのものの魅力などをじっくりと体感できる「別府市竹細工伝統産業会館」についてご紹介します。
「別府竹細工」は、古くから別府の人々の暮らしに根付いてきた
別府竹細工のルーツは、なんと1世紀頃。「ヤマトタケルノミコト」の父である日本の12代天皇「景行天皇」が、九州熊襲を征伐し帰る途中に別府へ立ち寄った際、従事が竹を見つけ、「メゴ(茶碗かご)」をつくったことが始まりといわれています。
さらに室町時代には、行商で使うかごが販売されるようになり、別府の竹細工の市場が整備されていったのだとか。
江戸時代に入ると別府は日本一の温泉地として名を馳せ、全国からたくさんの湯治客が訪れ、滞在中に台所で使うカゴやザルなど、竹製の生活用品の販売が寄り盛んになったことから、竹細工が産業として根付いたとされています。
かなり長い歴史をもつ別府の竹細工。地元の人々の暮らしや時代の変化とともに、発展し続けてきたんですね。
美しくしなやか、緻密な竹細工の作品の数々
2階建ての館内の1階にある展示室は、竹細工にまつわる歴史や四つ目編み、網代編みなど様々な技法、竹と人が暮らしでどのように関わってきたかなど、様々な角度で知ることができるようになっています。
竹細工の展示も豊富で、なかでも優れた技法をもつ「名工」と呼ばれる職人たちが手がけた作品も多数目にすることができます。
どれも繊細で竹ならではの独特の質感、しなやかさと美しさに満ちたものばかり。熟練した手仕事の素晴らしさは、訪れた人の心を癒し魅了します。
時期によっては期間限定の企画展なども開催されているようなので、そちらもチェックしましょう。
竹細工体験や、竹細工商品を購入できるショップもあり
この施設のもうひとつの特色としては、竹細工や竹の魅力を見る・知るだけでなく、「体験学習」として竹細工にチャレンジもできるという点。小学生から体験可能な「竹鈴作り」は、子どもだけでなく大人も夢中になれるので、ぜひ楽しんでみてください。なお体験は有料(竹鈴は1人500円)で予約制なので、事前に連絡を。
また館内に隣接するミュージアムショップでは、キーホルダーや花籠などお土産にもぴったりな竹製品のほか、工芸作家の作品も販売。カフェも併設されているのでホッとくつろげるスペースも用意されています。
脈々と受け継がれてきた伝統工芸品の「別府竹細工」。奥深き魅力を体感しに、出かけてみてくださいね。
※入館は有料。観覧料など詳細はホームページを。
■別府市竹細工伝統産業会館
別府市東荘園8丁目2-13
https://takezaikudensankaikan.jp/
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