鶴崎の人々を見守り続けてきた神社「鶴崎大神宮」

大分市の北東部に位置する「鶴崎エリア」。県道208号線(鶴崎大南線)沿いには、飲食店やスーパーなど様々な商業施設や医療・介護施設、教育施設、住宅が立ち並び、利便性の良さで幅広い世代に人気の地域です。また歴史にゆかりのある場所も多く点在し、江戸時代には肥後藩主の加藤清正公の飛び地として栄えた場所でもあります。今回は、そんな鶴崎の歴史に触れられるスポットをご紹介します。
誰もが気軽に「お伊勢さま」に参拝できる⁉神社
国道197号線沿いの「大分市鶴崎支所」の裏手にひっそりと佇む「鶴崎大神宮」は、「鶴崎のお伊勢さま」と呼ばれ、三重県にある「伊勢神宮」とも深い関係があるとのことなんです。江戸時代に流行った「お伊勢参り」はその昔、九州に住む人々にとっては費用や交通の便などを考えるとそう簡単には訪れることができなかった場所。そこで、明治政府と伊勢神宮は全国の31カ所に「遥拝所(ようはいじょ)」を設け、伊勢にお参りしたのと同じご利益を授かれる場を設けたのだそう。そして「鶴崎大神宮」もその1つだったというから驚きです。
当時、鶴崎では県庁が建設されるという話もあったそうなのですが、地域の人々が「県庁ではなく神社を残したい」と、声をあげ、この神社に宿る神をまつったという伝説も残されています。ご祭神は「天照大神(あまてらすおおみかみ)」と「豊受媛神(とようけびめ)」で、家内安全や夫婦円満、子孫繁栄、商売繁盛などのご利益があります。
境内の一角には明治時代に、神殿をつくるときに出現したといわれる「五つ石」があり、この石をなでた手を頭に当てると、願いが叶うとか⁉訪れた際は忘れずに、チェックしておきましょう。
また目に留まったのは、ご神木の「タブノキ」。樹齢450年ともいわれる木の前に立ち深呼吸すると、不思議なパワーをいただいたような気持ちになりました。
地域の人々にとっても身近であり、拠り所として根付いているこの神社。訪れた日も役所の支所のすぐそばということもあり、仕事中のサラリーマンや小さいお子さんを連れた女性など、参拝者の姿が見られました。
360年以上の歴史をもつ「けんか祭り」が有名な「剱八幡宮」
もう1つご紹介する歴史ある場所は「鶴崎大神宮」から徒歩約5分ほどのところにある「剱八幡宮(けんはちまんぐう)」です。この神社は、1645年に創建されたこの神社は、江戸時代に行方不明であった「宇佐神宮」の剣が発見されたことから、社殿がつくられたそうです。
こぢんまりとした小さな神社ではありますが、こちらもまた鶴崎の歴史を今に残す、名所の1つとなっています。また、毎年4月に春季例大祭の「けんか祭り」が行われ、ご神体にみたてた剣が飾られた山車同士が、ぶつかり合う様子は迫力満点なのだそうですよ。
鶴崎の歴史に触れられる2つの神社をご紹介しました。地域の人々に親しまれ続けるスポットへ、ぜひ訪れてみてくださいね。
■鶴崎大神宮
大分市東鶴崎1-1-28
■剱八幡宮
大分市東鶴崎3-7-6
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