臼杵市出身の偉人たちの足跡たどりながら、城下町を散策

いつ訪れても懐かしい雰囲気が出迎えてくれ、癒される臼杵市の城下町界隈。この町は、日本の歴史や文化に名を刻んだ数々の偉人を輩出してきました。今回は城下町を散策しつつ、臼杵を代表する人物である「野上弥生子」と考古学者「直良信夫(なおらのぶお)」の功績に触れに出かけてきました。
昭和を代表する女流作家の生涯を知る「野上弥生子文学記念館」
まず訪れたのは、「野上弥生子文学記念館」です。緑豊かな場所に佇むこの記念館は、臼杵が生んだ稀代の女流作家、野上弥生子の生涯と文学を紹介しています。
野上弥生子は、明治18年に地元の酒造業の代屋(現在の小手川酒造)の2代目・小手川角三郎の長女として生まれます。勉学に励むため14歳で上京したのち、明治女学院に入学された方です。
その後、英文学者・能楽研究者であり夫の野上豊一郎の影響を受け、弥生子自身も文学者としての道を歩み始め、なんと99歳まで作家としての人生を歩んだのだそう。60年以上も作家を続けてきたなんてすごいですよね。「海神丸」や「真知子」をはじめ、「秀吉と利休」という作品は、昭和39年に女流文学賞を受賞した代表作でもあります。激動の時代を生き抜き、文学に情熱を注いだ弥生子の姿に思いを感じることができました。
記念館は生家であった小手川酒造の一部を回収したもので、約200点にも及ぶ遺品や作品にまつわる展示物が並ぶほか、少女時代の勉強部屋を再現したものも見学できます。
日本の地質学・考古学に貢献した人物を知る「直良信夫顕彰記念館」
次に足を運んだのは、二王座歴史の道の傍らに佇む「直良信夫顕彰記念館」です。直良信夫(なおらのぶお)は日本列島の地質学、考古学、人類学に多大な貢献をした人物。そして日本の考古学史上初めて、日本列島に住んでいたとされる「日本原人」の骨を発見しました。二王座で明治35年に生まれた直良氏は、決して裕福とはいえない生活環でありながらも、勉学の志を捨てず上京し、考古学や古生物学を学んだのだそう。
小さな記念館内には、直良氏の生家跡を改修し作られており、館内には直良氏の功績が見てわかる資料が展示されています。あくなき探求心を忘れず研究に身を投じた彼の足跡を感じられました。
観光や地域の交流拠点「サーラ・デ・うすき」で、くつろぎのランチ
2人の偉業に触れた後は、城下町内にある観光交流プラザ「サーラ・デ・うすき」の一角にある「リーフ・デ・カフェ」へ。
地元の新鮮な食材をふんだんに使った「リーフ・デ・バーガー」やカレーのほか、スイーツ&カフェメニューも充実していました。
城下町散策の休憩&ランチスポットとしておすすめです。
臼杵で生まれ育った歴史的人物のすごさに感激しつつめぐった城下町。ぜひその歴史の息吹を感じ街の魅力を感じに立ち寄ってみてくださいね。
■野上弥生子文学記念館
臼杵市浜町
■直良信夫顕彰記念館
臼杵市大字二王座
■サーラ・デ・うすき
臼杵市臼杵210-3
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